IT研修の講師として求められるスキルをまとめてみました。
また、よく行われるIT研修コース毎の求められるスキルもまとめてみましたので参考にしてもらえればと思います。

コース別求められるスキル

主要な研修コース毎で一般的に求められているスキルは下記と言われています。

Java研修講師に求められるスキル

  • Java言語によるプログラミング経験3年以上
  • Javaアプリケーション開発経験3年以上
  • データベースを使ったアプリケーション開発3年以上
  • GUIライブラリの使用経験があることがより望ましい
  • PHPによるWebアプリケーション(Servlet・JSP)開発経験3年以上

C言語研修講師に求められるスキル

  • C言語によるプログラミング経験3年以上
  • 組込み系システム開発経験3年以上

PHP研修講師に求められるスキル

  • HTML・CSS・JavaScriptによるコンテンツ開発経験1年以上
  • PHPによるプログラミング経験3年以上
  • データベースを使ったアプリケーション開発3年以上
  • PHPによるWebアプリケーション開発経験3年以上

上記のとおり研修で教えるコースの技術に対する実務経験が少なくとも3年以上ある事が求められます。
もちろん実務経験の期間が少なくても、今まで開発されていた実績がそれをカバーする内容であれば講師として活躍できる可能性は十分あります。
それほど今IT講師は不足していますので、やる気があれば講師になるチャンスがたくさんあります。

全コースで研修講師に求められるスキル・マインド

また、コース別に関わらず講師として求められるスキルやマインドについても紹介します。

わかりやすく伝えるスキル

このスキルはもっとも大事といえるスキルだと思います。ただでさえプログラミングは非常に複雑で、言葉だけで教えてもなかなか身につかないものです。
なので、巷にある書籍に書いてあるような言葉そのままに伝えてもきっと受講生には伝わらないし、スキルが身につかないでしょう。
講師としての自分の経験をとおしてわかりやすく伝える能力、またはわかりやすく伝えようと常に考えて行動する事が大事です。
研修で渡されるテキストの内容をしっかり理解し、複雑な概念のものを教えるときに、どのように伝えれば伝わるのか、分かりやすい例えがないかを常に考えて準備しておいて伝えられる心構えが非常に大事です。

常に受講生を観察して状況を把握するスキル

研修で受講する人はみなさんそれぞれ個性も違うし、理解度も違うし、解釈の仕方が違います。
なので全受講生のスキルを向上させるためには受講生の様子をしっかり観察して、受講者それぞれに適した対応をしないといけません。
同じ事を教えているのに、ある受講生は内容が簡単すぎて退屈している人もいるし、全然内容についていけなくて途方にくれている受講生もいます。
そういった個々の様子をしっかり見極め、適切なタイミングで言葉をかけてあげたり、アドバイスする事が大事です。
講師経験が浅いときにはなかなか周りを見る余裕というのが持てないですが、しっかり受講生の様子を見て柔軟に対応する事が非常に大事になってきます。

受講生にやる気を出させる能力

研修講師として最も難しい事だと思っていますが、これが一番講師として大事な点だと思っています。
特にIT研修は研修中に全てを教える事はできません。IT業界は日々新しい概念が生まれており、講師自身も知らないものが日々増えています。
なので、研修を終わった後も自ら考え行動して成長するように、受講生にやる気のスイッチを押してもらわないといけないのです。
その受講生のやる気スイッチはもちろん、受講生それぞれで違うので、「この言葉を言えばみんなやる気を出す」ものは存在しないのです。
これも先にお伝えしたように受講生の性格や考えていることをしっかり観察して見極め、どのようにしたらやる気スイッチを押してくれるかを研修中にずっと考え、受講生個々それぞれに合わせた対応してやる気を出させる必要があります。
この営みは会社のマネージメント一般にも言えますが非常に難しい領域ですが大事なことです。
講師という仕事を通して人のやる気を出させるテクニックを磨いていく必要があります。

受講生の規範になる行動

研修中に受講生に期待するパフォーマンスを出してもらうためには、まず講師自らがその規範・お手本となり行動しなければいけません。
日々の挨拶や身だしなみ、言葉遣いや、意欲的に行動する様を受講生に示さなければいけません。
遅刻している受講生を注意している講師が遅刻をしていたら、受講生はその講師のことを信頼して教えてもらおうと思ってもらえるでしょうか。
研修における講師はある意味受講生に常に行動を見られてチェックされているともいえますので、常に規範となる行動を心がけるようにする必要があります。

答えを言わない、受講生に答えを見つけさせるスキル

これも以外と思われるかもしれませんが、講師だからといってなんでも知っている事を教えればいいという事ではありません。
研修の目的というのは受講生がスキルを自ら身につけ、活かす事ができるかがゴールです。
なのに必死に講師が考えて答えた内容を真似るだけの研修では意味がありません。
研修中は常に受講生に「なぜ」「どうして」と問いかけ、自分の言葉で答えさせ、気づかせて、行動してもらうように促す必要があります。
なので演習などの考えさせる場面で、受講生に答えを求められても答えは決して言わず、どうすれば答えられるかの手がかり、ヒントを与える必要があります。